複数の地域でWeb集客したいと考えるのは、事業者であれば当然でのことではないでしょうか。
紙媒体と違い、Web集客の場合はガイドラインに沿ってWebサイト制作を実施しないと、重複コンテンツとしてペナルティを受け、集客数の減少へと繋がってしまいます。
今回は、複数地域でWeb集客したい場合に絞ってお話していきます。
記事の著者:ワイエスウェブテック代表者
Webサイト上で見かける地域名の羅列
いきなりですが、上記の画像をご覧いただいて、皆様はどのように感じますか?
表示しているすべての地域でWeb集客をしたいんだろうなと予想がつくのではないでしょうか。
このように「複数地域で集客したいがために、地域名を羅列しているWebサイト」をよく見かけます。
しかし、この地域名の表示方法は逆効果です。
理由について順を追って解説します。
同じ地域名の羅列がダメな理由
重複コンテンツ
タイトルの通り、まず真っ先にお話しするのが重複コンテンツになります。
以下の画像をご覧ください。
どの○○区にも「横浜市」とついています。
この「横浜市」はすべて重複コンテンツとなり、記載のあるウェブページの評価が下がります。
つまり、サイドバーやフッターなどに「対応地域」として表示している場合など、サイト構成によってはすべてのウェブページに表示されることとなりますから、Webサイト全体の評価が低下する要因となり、Web集客数が激減してもおかしくないでしょう。
不自然な文章構成
何度も同じ地域名が記載してあるって気持ち悪くないですか?
単語の羅列は、コンテンツ制作において重要な内部要素である論理的で自然な文章で構成されていないため、違和感を感じる方もいると思います。
単語をただ置いてあるだけのウェブページは、検索エンジン提供をしているGoogleやBingなどが嫌うコンテンツとなります。
上記の場合「横浜市」と同じ単語が18回も繰り返し記載されていることで「しつこい!」と不快に感じる検索ユーザーが多いことは容易に想像できます。
コアアップデートにも自然な文章について記載があります。
以下のウェブページは自然な文章をGoogleが読み取れるようになったお話です。参考にしてみてください。
「単語の羅列でSEO対策効果ある説」
もう古い!
Googleの大規模なコアアップデートは年に3回前後行われます。
不正なWebサイトを排除するために様々な手段が実施しされてきた現代において、単語の羅列は非常に古い手法であり、ガイドラインに抵触するマイナス評価となる行為です。
以下2点をお伝えします。
1,独自性が低い
同じ単語の羅列は重複コンテンツ(=コピーコンテンツ)となることは前述しました。
独自性が低いコンテンツは信頼性に乏しく、自社のウェブサイト内であっても同じ内容は検索ユーザーに不快感を与えます。
コピペコンテンツとならないよう十分注意しましょう。
以下のウェブページに記載があるので参考にしてみてください。
2,過剰最適化
上記はalt属性はのサンプル画像です。
画像の端的な説明文になります。
画像が表示されなかったときにalt属性に設定した文字列を表示します。
上記はtitle属性になります。
リンクにカーソルを合わせて待っていると設定した文字が表示されます。
これがこの両属性に文字をたくさん詰め込むことや特定のキーワードでの上位表示を目指すために設定することを過剰最適化といい、Webサイトの評価が低下します。
各属性は普段表示されていないとはいえ、過剰に同じ単語を設定すれば、もちろん重複コンテンツの対象となりますので注意してください。
以下のコアアップデートが該当します。参考にしてみてください。
※ 設定の都合上、パソコンの表示をスマホで撮影したため、画質が荒くなっており、大変失礼いたしました。また、現在sampleのために設定した各属性は削除済みです。
注意点
過剰最適化を勧めてくるWebマーケティング業者、SEO対策業者はいまだに存在しますので要注意です。
現代のGoogleガイドラインを知らないことに他ならないからです。
悪徳Webマーケティング業者に引っかからないように注意してください。
複数地域でWeb集客する
サイト制作方法
alt属性、title属性に
文字を詰め込まない
上記はhtmlタグになりますが、画像非表示の時に「alt=””」に書き込んだ内容が表示される仕組みになっています。
一昔前は、この方法で複数地域の上位表示を可能としていました。
現在この手法を用いると、低評価コンテンツとして扱われ、ウェブページの評価が低下しますので、もしこの手法を行っている方は、title属性やalt属性の記載を無しにするか、正しい画像の要約文に変更するなど、早急な改善をお勧めします。
しつこく同じ地域名を設定しない
上記の「過剰最適化」と同様、単語の羅列は避けなければなりません。
横浜市であれば「横浜市」は一つのみとし、そのあとは○○区のみを記載することで、重複コンテンツを回避することができます。
また例えば、鶴見区に会社があり、金沢区への対応が距離的に厳しい業種もあるでしょう。
実際に無理なく対応できる地域に絞って設定にしましょう。
この点に注意しないと、企業の信頼性を損ねることに繋がりかねないためです。
各地域で実績・事例を記載
地域ごとに分けますから、地域ごとに内部要素がかぶることはあまりないはずです。
自ずと実行することは限られてきます。やるべき共通点は以下の三点です。
- 小さな区域ごとに、その地域と関連するコンテンツ(文章や画像)を制作すること
- 小さくてもよいので実績を作り、コンテンツ事例やブログを掲載しましょう
- Googleビジネスプロフィールを設定しましょう
ハイレベルな地域ごとのWeb集客
事例が増えてきた場合には、検索ユーザーがわかりやすい設定を実施しましょう。
離脱率を抑え、サイト滞在時間の上昇につなぐことができます。
例えば、ブログを丁寧にカテゴリ分けしたり、場合によってはサブドメインやサブディレクトリでカテゴリや営業所や店舗を分けてWebサイトやLPを制作する手法があります。
詳しくは以下LPの構成方法のページを参考にしてみてください。LPの構成方法-各メリット・デメリットについて
まとめ
弊所は遺品整理などを行っている某市の企業で○○区等の事例で1位を量産したことで、横浜市全体のサイト順位が上昇しました。
弊所は地域を絞ったWeb集客、特定の地域の広範囲の集客、どちらのコンサルティングも得意としています。
また、事例がない場合の地域設定Web集客もご相談可能です。